【関西版】(ONEでんき)2022年9月,10月分の電気料金の内訳

ONE電気

”あしたでんき”が2022年6月末をもって、サービスを停止したため、急いで、新しい電力会社を探した結果、ONEでんきに切り替えました。

そして初めての請求が来たので、その内訳と、比較の為に大手である、大阪ガスの電気と比較してみました。

ご存知の通り、電力の小売全面自由化が、2016年4月から開始され大阪ガスも電気を販売できるようになったのです。本来の都市ガスの販売では、大阪ガスのシェアは、東京ガスに次ぐ全国2位で、あの人がコマーシャルに起用されています。

あしたでんきから乗り換えたブログの記事は、こちらになります。参考にしてみてください。

記事の内容は、こんな感じです。

  • ONEでんきの電気料金の内訳
  • 大阪ガスの電気との比較
  • どちらがお得
  • まとめ

注意!

ここ数ヶ月の電気料金の値上がりが大きく、この記事の内容は、執筆時の情報になります。詳細は、必ず、各会社のホームページを参照下さい。(特に、燃料調整額の値上がりが激しくなっています。)

ONEでんきの電気料金の内訳

ONEでんきのプランは、”フリープラン”というプランになります。一般的に、以下4つの要素の合計で、料金を算出しています。(大阪ガス電気も同様です。)

  1. 基本料金
  2. 電力量料金(従量料金)
  3. 燃料費調整額
  4. 再生可能エネルギー発電促進賦課金(ふかきん)

※今回の大阪ガスの電気は、”ベースプランA-G”のプランで、関西電力の電気(従量電灯A)に相当します。

基本料金
ONEでんきの特徴でもありますが、基本料金は0円です。要は、電気を使わなかったら基本料金はかかりません。

電力量料金(従量料金)
通常、使用電力量に応じてかかる料金で、スマホの料金みたいに、段階的に料金が変わる料金体系です。使うほど単価が高くなります。

しかし、ONEでんきの場合は、22.40円で一律の単価設定になっていて(関西エリア)、非常にわかりやすいです。欠点は、電力使用量が少ない場合は、割高になる可能性はあります。

2022年10月現在、ONEでんきの関西エリアにおいての電力量料金は、25.50円と、値上がりしています。

燃料調整額
原料の燃料の価格変動を電気料金に反映、調整する制度。ちなみにONEでんきの燃料調整額は、以下のようになります。

2022年8月は、
最初の15kWhまで、73.51円 15kWhをこえる1kWhにつき、4.90円/kWh

2022年9月は、
最初の15kWhまで、92.07円。 15kWhをこえる1kWhにつき、6.14円/kWh

2022年10月は、
最初の15kWhまで、112.12円。15kWhをこえる1kWhにつき、7.47円/kWh

となっていて、値上がりしています。それについては、ONEでんきを運営している株式会社グランデータが、2022年3/31にホームページでも約款の変更の告知しています。

昨今の慢性的な電力需給のひっ迫に加え、現在メディアでも報道されております燃料価格の高騰、ロシアによるウクライナ侵攻の影響を受け、これまでの電気供給約款では、電力を安定的に供給することが困難な状況になっております。本約款変更につきまして、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

grandataニュースより一部抜粋

結果、燃料費調整単価における上限価格の撤廃や、燃料調整額の追加調整に関する事項の追加の電気供給約款の変更をおこなっています。

再生可能エネルギー発電促進賦課金
簡単に言うと、再生可能エネルギー(太陽光や風力発電など)の買取費用を電気を使っている私たちが負担する料金です。ちなみに、2022年度(2022/5月〜2023/4月まで)は、3.45円/kWhとなっています。(従量制供給の場合)

以上の、4つの費用を合わせた金額が、電気料金として請求されます。

今回、ONEでんきから9月の電気料金として、19,895円の請求がありました。(電力使用量は、647kwh)その内訳を計算します。(燃料調整額は、8月で計算しています)

基本料金 0円

電力量の計算 → 647(kwh) × 22.40円 = 14,492.80円
燃料調整額 の計算 → 73.51円(〜15kWhまで)+ 632(kwh) × 4.90円 = 3,170.31円
再生エネ賦課金 の計算 → 647(kwh) × 3.45円 = 2,232.15円
上記の金額を足して、19,895円となります。

以下まとめると

次に、大阪ガスの電気との比較をします。

大阪ガスの電気との比較

次に、大阪ガスの電気にした場合の料金は、基本的な計算方法は一緒になります。

基本料金+電力量料金+燃料調整額+再エネ賦課金の合計が、電気料金となります。

基本料金と電力量料金は以下になります。

基本料金は、285円
電力量料金は、従量制で使用量により単価が変わってきます。(その点、ONEでんきは一律の単価で、22.40円でわかりやすいです。)

※現在の関西エリアの単価は、25.5円となっています。)

燃料調整額については、大阪ガスの電気の場合は、

2022年8月は、
最初の15kWhまで、33.66円 15kWhをこえる1kWhにつき、2.24円/kWh
となっており、9月、10月も同額です。

再生可能エネルギー発電促進賦課金は、2022年5月〜2023年4月までは、3.45円/kWhと決められいます。
大阪ガス電気の場合の計算は、

最低料金適用電力部分(〜15kWhまで)で、51.75円
上記を超える部分については、1kWhにつき、3.45円となります。

上記の内容で、大阪ガス電気の場合の電気料金を計算すると

その結果、196円の差で、ONEでんきの方が安い結果となりました。

どちらがお得?

この結果から、ONEでんきがお得だからと、思った人も多いと思います。ここで注意する点があります。

この料金計算は、7/12〜8/9までの使用量(647k Wh)の請求金額です。細かく言うと、月々の料金の変動は、燃料調整額の変動でも大きく変わります。

先ほども少し触れましたが、ONEでんきの燃料調整額は、8月が4.90円、9月が6.14円、10月で7.47円と上昇しています。
大阪ガス電気の場合は、8月、9月、10月は、同額で、2.24円となっています。

この条件で、10月の請求(663kWh)を計算すると、

ONEでんきは、21,208円
大阪ガス電気は、20,594円

となります。さらに、今からONEでんきを契約すると、電力量料金は、私が契約した当時の1kWh22.40円から、25.50円と上がっており、単純にさらに、2,055円の増額になって、その差は大きくなっています。(関西エリアの場合)

また、大阪ガス電気も安心ではありません。
燃料費調整単価は、15kWhを超えた部分は、8月〜10月までは、2.24円だったのですが、11月は、8.71円。12月は、10.15円とこちらも大幅な値上がりとなります。

まとめ

結論として、ONEでんき、大阪ガス電気とも、どちらがいいとは現状難しいところがあります。やはり、現状の世界情勢が落ち着くまでは、不安定な燃料価格の高騰による供給が続くと思います。

現状の電力料金のポイントとしては、各社の燃料調整額を必ず各会社のホームページでチェックすることです。

電力単価がいくら安くても、燃料調整額が高いとトータルであまり変わらないとか、逆に高くなる可能性があります。

商品は安いが、送料を確認しないとえらい目に遭う。みたいな感じです。

以上、参考になれば幸いです。